無料(オープンソース)の Windows 用スクリーンリーダー NVDA (NonVisual Desktop Access) の 日本における開発コミュニティである NVDA 日本語チームは、 2020年10月14日に NVDA 2020.3jp をリリースしました。
インストーラーのダウンロードはこちらからどうぞ:
GitHub リリースも利用できます。
Windows 10, 8.1, 8, 7(SP1) の32ビット版および 64ビット版に対応しています。 Windows 8 以降ではタッチ操作が利用できます。 NVDA 日本語版のライセンスは GPL v2 です。
NVDA は多くのアプリに対応し、 インストール不要で利用できるポータブル版、 アドオンによる機能拡張など、さまざまな特長を備えています。
NVDA 日本語チームがリリースする NVDA 日本語版は、 オーストラリアの非営利法人 NV Access がリリースする NVDA 本家版に 日本語の音声エンジンと点訳エンジンを追加するなど、 日本語 Windows 環境のための改良を行っています。
2020.3の変更点
NVDA 2020.3 の概要は以下の通りです。
- Microsoft Office アプリ対応の安定性と性能が改善
- 「書式とドキュメント情報」の設定で画像の報告を切り替え可能に
- タッチ操作サポートを無効化する設定の追加
- 「入力ジェスチャー」でキー入力のエミュレートが可能に
- 「書式とドキュメント情報の報告」(NVDA+F)の仕様が変更され、レビューカーソル位置ではなくテキストカーソル位置の書式を報告するようになりました。レビューカーソル位置の書式を報告するには NVDA+Shift+F を使用します。
- ブラウズモードで、フォーカス可能な要素に移動したときに、システムフォーカスを自動的に移動しなくなりました。
- Excel のコメント機能とメモ機能の用語を更新しました
2020.3jpの変更点
- NVDA 2020.3jp において、日本語版で独自に行った変更はありません。
- Windows 10 バージョン 2004 以降で導入された新しい Microsoft IME への対応は今後の改善を予定しています。詳細は NVDAJP チケット 266 を参照してください。