NVDA日本語チーム役員会 第3期

NVDA 日本語チームは2016年7月から第3期の役員会メンバーによる活動を開始します。

NVDA 日本語版の1日ごとのユーザー数の統計は、現在、多い週で460人くらいという数字で落ち着いています。
統計が信頼できる値になった2014年春から比べると、やっと2倍とちょっと、といった状況です。
現状では普及啓発に関してはまったく満足できる状況ではありません。

Windows パソコンがだんだん使われなくなっている、という厳しい現実も想像がつくところですが、日常生活支援ソフトウェアの代替品としてではなく、アクセシビリティ検証ツールとして、あるいは、就労支援のツールとして NVDA がこれから有望だろうと感じています。
NVDA の存在意義や価値を見失わず、きちんとソフトウェアの改善を続けていくこと、NVDA そのものの品質を高めていくことが、NVDA 日本語チームの最優先の活動であると考えています。

NVDA の宣伝やサポートをしてくださる団体や個人の皆様とは、今後も協力していきたいと思います。
NVDA 日本語チームに寄付の振り込みをしてくださる方々には、きちんと感謝の気持ちをお伝えして、また NVDA 日本語チームの運営をきちんと公開していきたいと思います。

これまで8月または9月に「NVDAワールド」という名前のイベントを開催してきましたが、いまの NVDA の勢い、NVDA 日本語チームの体力では、同じ規模のイベントを続けるのは難しいと判断しました。

今年の8月20日に東京で「いつものミートアップ」を開催します。
名前を NVDACon JP と改めましたが、スタッフの負担を増やさないために今回もアンカンファレンス形式とさせていただきました。
去年からの目標は3ヶ月ごとのミートアップ開催ですが、今回も春をスキップして夏になってしまいました。

タイミングとしては Windows 10 の無料アップグレードが終わり、アニバーサリーと呼ばれるアップデートが始まる時期で、しかも NVDA 2016.3 の開発がほぼ完了するはずの時期です。

NVDA 日本語版 2016.3jp では、絵文字を含むユニコード文字(サロゲートペア)の処理の改善、昨年取り組んだ「すべて読み上げ」の改善のやり直し、そして JTalk の新しい話者の追加などを目標にしています。ベータ版を提供していますので、ご評価いただけるとありがたいです。

また本家の開発コミュニティ、海外の NVDA コミュニティのこの半年くらいを振り返ると、話題にしたいことはたくさんあり、NVDA 日本語チームにとっての課題は山積みです。

ざっくばらんに皆様に問題提起をしながら、どんな2年間にしていくかを確認する場になればと考えています。

connpass のページ NVDACon JP 2016.2

第2期の活動報告の作成が滞っていますが、8月20日までに完了したいと考えております。
NVDA 日本語チームの新しい2年間の活動と、8月20日のミートアップをよろしくお願いします。

2016年7月 NVDA 日本語チーム 西本卓也